物流ラストワンマイル問題

　ラストワンマイル問題が話題になってから、かなり経ちますね。当社も宅配ドライバー確保のため、情報収集を怠らないようにしております。先日「顧客を少し選ぶようにしている」という話を宅配会社関係者から伺いました。

　中でも印象的だったのが、中抜き回数が少ないであろう案件を受けているという話題でした。大手物流企業のOBが企業を立ち上げたり雇用されるようになりつつある現在、宅配委託の元値が広まりつつあるようで、「元値は〇〇円でしょう？その値段じゃ受けられないよ」という断り文句は珍しくないようです。

　物流業界は多層構造を長年の課題としてきました。実運送会社にとって運賃収益の向上は、物価高が続く中に於いてもドライバーを確保するための重要課題であり、関係値の低い企業は「一見さんじゃ割に合わない仕事は受けられないな」と仕事を受けてもらえないことが珍しくありません。企業は取引先の価値をトータルで見ますから、当たり前ですよね。

　今後は、企業間で「責任を持って車両を手配します」という信頼関係を築いている物流企業の価値が益々高くなるはずです。受けた案件を、ただ右から左へと流している企業は、多層構造の悪弊として企業価値を見直される時が来ると見ています。

　当社は、安全性はもちろん、確実な運行を約束してくれる企業と手を携えて、今後もお客様の商品をユーザーのもとへお届けしてまいります。遅配をはじめとした配送トラブルにお悩みの方がいらっしゃいましたら、是非ご相談ください。「心を込めた商品が届かない」というトラブルとは縁遠い物流インフラをご用意してお待ちしております。