2024年を目前に倉庫の自動化を発表する企業が増えていますね。昨年もイケアが、今年4月は花王が、8月にもサントリーホールディングスの石川県の拠点が倉庫自動化を進めるなど動きが拡大しています。物流企業も例外ではなく、大手を中心に施設へ投資する動きが加速しています。ディベロッパーなどは、ロボットの販売のみならずリースプランを打ち出す動きもあり、しばらくは自動化の波が続きそうです。では、今後自動化されない倉庫はどうなるのでしょうか?今回はそんなお話です。

 自動化が注目される背景には、全国的な人手不足と物流2024年問題があります。2024年問題による労働時間の上限規制により、トラックの待機時間がタイトとなってしまうことから「トラックを待たせない倉庫」の需要が急速に上昇しました。スムーズなオペレーションには人手が不可欠なのに、日本の労働人口は減少しているという課題をロボットを使ってカバーしようという訳です。

 確かに、ロボットを使い24時間稼働可能な倉庫を作れば、人手不足とオペレーションの問題はカバーできるでしょう。また、物流ロボットの普及が加速したのは、導入しやすい環境が整ったという見方もできます。生産数や販売数が上昇すると商品価格は下げられるものだからです。ですが、そんな素晴らしい施策なら、何故今までどこも積極的に進めてこなかったのでしょうか?

 物流ロボットは、決まった規格内の商品へ決められた通りの作業を確実に実行してくれるものですので、ロボットを使うには、一定の標準化が不可欠です。これは、あらゆる種類の貨物を取り扱う上では不適格となってしまうケースが珍しくありません。中国やアメリカのような完全自動倉庫が中々生まれなかった理由は、小ロット多品種という日本の流通の特徴に起因していると言われています。

 「自社商品に100%合致する倉庫オペレーションを」となると、まだまだ人間の方に分があります。必要な費用と情報共有と人材の育成を達成すればよいだけです。
 もちろん、そのためには、人手を常に確保できる倉庫である必要があります。ドライバーだけではなくスタッフにとっても魅力的な倉庫が、これからの小ロットを支えていくことでしょう。

 当社も引き続きスタッフと良好な関係を築きながら、お客様に選んでいただける倉庫体制を目指します。


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