トラックの速度制限改定
トラックの高速道路の制限速度引き上げが、また話題になりましたね。速度上昇に伴う交通事故を憂慮するのが最近の主な流れです。
前提として現在のトラックにはリミッターが装着されており、最大で90km/h程しか出なくなっています。実際の走行では法定速度の80km/hですね。
このリミッターは平成15年から装着を義務づけられるようになりました。
高速道路の死亡事故、重大事故の多くが、高速走行時に発生していたことに起因しているとされています。
真偽の程は定かではありませんが、「今より規制も緩かったから、稼ぐためにガンガン走っていた。高速道路じゃ100km/h以上が当たり前」だとか、かなり昔に走っていた方からは「あの〇〇線は下道だけど、皆急いで走るもんだから信号でも止まった方が危ないぐらいで、トロトロしていたらコーラの瓶を投げられて…」なんてエピソードを元トラックドライバーの経営者や役員の方々から伺ったことがあります。
高速道路の速度制限改定で重大事故を心配される方は、この時代のことを大なり小なりご存知なのでしょうね。実際に私も現役トラックドライバー兼社長の方が警鐘を鳴らしているのを目にしております。
最も、速度制限改定の一番の理由とされる「2024年問題対策」、つまり人手不足問題や働きかた改革に対する効果と実際のリスクがつり合うかは不明な上、重要なハードルが残っています。せっかくなので次回はそのハードルの一つ「高速道路の深夜割引問題」についてお話しいたします。
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