夏休みインバウンド需要増で販売機会創出へ

 海外旅行客の増加は新たな顧客獲得のチャンスです。帰国後にリピーターとなっていただくための販売窓口を作って備えましょう。

 インバウンド需要の増加が話題になっていますね。政府観光局の発表では、3月、4月共にコロナ前の2019年と比較しても訪日外国人旅行者数は増加が続いています。お客様との会話では「ニューヨークタイムズの影響でインバウンド客が集まっている盛岡では、例年の倍以上の売り上げを記録した飲食店もあるらしい」といった話題もありました。
 今回は夏休み前ということで、インバウンド需要がもたらすECの売り上げについてお話しします。

 旅行客の増加は、単純にその場の顧客増加に繋がります。既に夏休みシーズンの旅行客を見込んで食品やお土産などの在庫確保に奔走されている方もいらっしゃるかもしれませんね。しかしもう一点、見逃せない商機を忘れてはいけません。

 海外旅行客が訪れるということは、一気に顧客層を広げるチャンスと同義です。伝統工芸品や特産品など、現地まで訪れたことをきっかけにユーザーとなるケースは多数確認されていますから、帰国後すぐにリピーターとなっていただいても問題ない体制作りは必須でしょう。

 こうしたケースで当社が相談を受ける際に散見されるのが、一定以下の数量では越境サービスまでフルフィルメントサービスに含まれなかったという相談です。当社のように、中ロットでも対応可能な越境ECサービスは、他社では行われていないケースもあるため、偶然、白羽の矢が立ったという訳です。

 夏休みまであとわずか。チャンスを最大化するためにも、物流面における「おもてなし」の準備をして、新たなお客様をお迎えしましょう。