前回は「物流の適正化・生産性向上に向けた荷主事業者・物流事業者の取組に関するガイドライン」の「荷待ち・荷役作業等時間2時間以内ル-ル」の背景についてお話ししました。
荷待ち・荷役作業等時間2時間以内ル-ル|前編

 今回は、ルール策定からの予想についてお話しします。
それが物流センターの二極化です。
 悲しいかな、一定のエリアで噂になる待ち時間の長い物流センターというのは、全国に点在するようです。しかし、そうしたセンターにもトラックは出入りを続けています。これはひとえに「仕事を選んでいられない」という配送会社の考え方、経営状況による所が大きいでしょう。実際にトラックを走らせている企業の多くは、中小かそれより小さい企業が大半です。

 しかし、こうしたガイドラインが策定された以上、行政のコンプライアンスを守れない運送企業への目は厳しくなっていくでしょうし、物流センター側では、今まで以上に補助金や助成金を使ってでもトラックの出入りをスムーズにするという流れが生まれるかもしれません。この潮流に乗ってホワイトな物流センターを構築できれば良いですが、環境改善に関心を持てず現状維持をよしとするなら悲惨です。

 まず、良いドライバーや良いマネジメント体制を持つ運送企業は、ホワイトな物流センターや荷主企業にどんどん引き抜かれていくことでしょう。物流センター側もガイドラインを守ろうとあれこれ手を尽くすのですから、かけた労力に見合うホワイトな運送を求めることになるでしょう。
 それでは、ホワイト化に失敗した物流センターはどうなるか。安定した品質の運送企業が引き抜かれていくと、残る委託先は人の入れ替わりが激しく品質もお粗末な企業となり、クオリティがダウンしてしまいます。
 現状でも、トラックドライバーからブラックと見られがちな物流センターには、ドライバーが定着し難い状況です。物損事故や病欠、果ては車両の緊急手配が必要になり、コストは上昇し、ユーザーのクレーム要因が山積みとなっています。
 最悪の予想としては、商品を受け取ったものの運んでもらえず、遅配かどこの誰とも分からないドライバーに商品を預けるしかないという状況に陥ることが考えられます。

 皆様には、適正なコストの模索とホワイト化に向けた取り組みを続けている物流企業とパートナーシップを結ぶことをオススメいたします。
 ホワイト化が進まない企業への委託は、クレームや商品体験崩壊の素です。予定通りに商品が無事到着するのは確かな品質あってこそです。トラブルが起きたときに「あそこはブラックな物流企業に委託している」と思われては、ブランドイメージも台無しです。

 大げさにお話しさせていただいた所もありますが、団塊世代が全て75歳以上となり労働人口が大幅に減少するまであと少し。改善が見られなければ最悪の予想だって起こり得ると思います。
 コストを肥大化させず、良心的な企業と品質の高いサプライチェーンを構築できるよう様々な視点から情報を集め施策を検討し、物流インフラの希少性が上がった時に「リブクリエイションでよかった!」と思っていただける企業体制をこれからも追求していきます。


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